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裁判員制度 裁判官も「良い経験」…東京高裁で意見交換会(毎日新聞)

 裁判員制度開始から1年を迎えた21日、裁判員裁判を担当した刑事裁判官が感想や今後の課題を話し合う意見交換会が東京高裁で行われた。東京、横浜さいたま千葉の各地裁と東京地裁立川支部の裁判官計12人が参加し、「裁判官にとっても良い経験だった」などと意見を述べた。

 東京高裁では初の開催。大阪高裁は20日、名古屋高裁は21日に同様の会を開いている。

 裁判員裁判を経験した感想について、東京地裁の丸山哲巳裁判官は「裁判員の方と同じように私も始まる前は不安を感じていたが、終わったら良い経験だった」と語った。10件を担当した千葉地裁の栃木力裁判長は、裁判員選任手続きについて「候補者の出頭率の高さは、うれしい誤算。現在は必要以上の方を呼び出しており、改善すべきだ」と話した。

 横浜地裁の大島隆明裁判長は、検察側や弁護側の立証方法について「準備に時間がかかりすぎ、公判前整理手続きが長引く要素の一つになっているのでは」と指摘した。また、裁判員の緊張をほぐすための工夫として、東京地裁の馬渡香津子裁判官は「裁判官は異動が多いので、任地の思い出を話して場を和らげている」と話した。

 さいたま地裁の田村真裁判長は、評議について「裁判員は、思った以上に感情に流されることなく冷静に判断している」と述べた。立川支部の柴田誠裁判官は今後の課題を「責任能力など法律家として感覚で分かっていたものをきちんと説明する必要がある」と話した。【伊藤一郎】

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